The Folklore of WA-HERB 一般社団法人和ハーブ協会

The Folklore of  WA-HERB
2025

日本人の植物の叡智を学び、未来へつなぐ

和ハーブ・フォークロアとは
ABOUT
和ハーブ・フォークロアとは

「フォークロア=folklore」とは日本語で「民間伝承、民俗(学)」の意味。すなわち『和ハーブ・フォークロア』とは、日本の有用植物文化の掘り起こしと伝承を行っていくものです。

日本は国土の大半が山林の島国であり、生活素材の大部分を足元の植物に頼ってきました。
つまり、各地に残る有用植物文化(和ハーブの知恵)は、”日本人が生きてきた証”でもあります。

それらは素朴ながらも、合理的で科学的な側面も持つ古来のテクノロジー。日本の環境に応じ、日本人の遺伝子に寄り添う私たちの宝物です。

ABOUT
失われていく”にほんのたからもの”

各地の和ハーブ文化(食、薬、色、浴、材など)は、地域の植生、気候、生活習慣に影響を受けてきました。それらは極めて多彩であり、かつオリジナリティに溢れています。

同時に、それらを伝承する機会や人材も、著しく失われつつあります。

埋もれ、消えて行ってしまうかもしれない”日本人の生き方の歴史”。貴重な足元の植物文化を掘り起こし、伝えていくことが、今、必要とされています。


ビジョン
過去から未来へ、皆で創り上げる

私たち和ハーブ協会は【日本の有用植物文化の継承と創生】をミッションに、日本各地の情報を独自に蓄積・研究して参りました。

そしてこの度、和ハーブ・フォークロア=「足元の植物民俗学」という新しい学びの体系を編集しました。その情報とノウハウを皆様に還元していくことが、私たちのミッションを昇華させると考えています。

2020・2021・2023年度に基礎コースを開講し、全国各地より受講生が集いました。当講座をきっかけに、今後も受講生の皆様に”足元への気づき”が生まれ、日本の知恵の掘り起こしや伝承作業がよりダイナミックに展開していくことを願っています。

今、日本の植物文化の存続に危機的状況が迫るなかで、一人でも多くの方に知っていただくため内容をぎゅっと凝縮し、参加しやすい価格に大幅に見直しいたしました。
AIの台頭や環境破壊、人口の急激な減少や耕作放棄地の激増など課題で溢れたこの日本社会において、和ハーブ・フォークロアの学びがより豊かな未来を築く道標となるよう、共に学びませんか?


 

本講座 「和ハーブと生活文化」
【第4期】2025年新春開講予定
(基礎コース 全6回)
木曜夜:19時~21時

~新ジャンル植物民俗学の手法とは~

“和ハーブ・フォークロア”植物民俗学とは何か?
有用植物文化におけるジャンル、カテゴリー、比較法
植物の部位と成分からアプローチする“人と植物の関係学”


当協会独自の人脈とノウハウで積み上げてきた、他では得がたい珠玉の情報を学べます。一方的な知識の受け取り方ではなく、自分自身や関連する地域にアプローチ/フィードバックできる実践的なカリキュラム。植物の基礎から丁寧に身につけていきます。私たちの祖先が紡いできた素晴らしい「和ハーブ」文化の掘り起こしと構築の第一歩となる内容です。

第1回 2025年1月9日(木)
地域植物民俗概論
山・里・海の植生と暮らしの文脈を読む
第2回 1月23日(木)
植物利用法
薬と毒 ~柑橘の祖先植物と「和方(わほう)」~
第3回 2月6日(木)
生活文化論
色 ~植物の化学戦略と人の知恵の交点~

第4回 2月20日(木)

民俗情報活用法
ケーススタディー【1】:現場の「リアル」を掴む
~調査・分析と価値の見つけ方~
第5回 3月6日(木)
植物民俗特講
ケーススタディー【2】:記憶と記録
~情報収集ワーク~

第6回 3月20日(木)

発表会
マイ・フォークロア・レポート

本講座【第4期】和ハーブと生活文化(基礎コース 全6回)
◇開催日時:2025年新春 開講
◇受講料(全6回):
【一般】36,300円(税込)
【和ハーブ協会正会員】33,000円(税込)
◇参加形式:会場受講/オンライン受講(Zoom)/アーカイブ受講
◇会場:一般社団法人和ハーブ協会 6Fセミナールーム
  地下鉄 東銀座駅 3番出口より徒歩2分 「歌舞伎座」裏手

講師紹介
平川 美鶴  Mitsuru HIRAKAWA

植物民俗研究家/一般社団法人和ハーブ協会副理事長

私は、日本各地に伝わるその地域独自の有用植物文化の発掘・研究を行っています。

当協会が発足して約14年の間、全国各地の植物使いのプロたちをお訪ねし、諸先生方に教えを請いながら知恵を集め、積み重ねてまいりました。そこには常に驚き、発見、そして日本人の叡智との出会いがありました。

これまで蓄積してきた情報やノウハウを、引き続き多くの皆様と共有していきたいと思っています。それは、今までにない視点と切り口で、日本文化を伝えていく試みです。

情報が混在し、日本のアイデンティティが失われつつある今、自然と交わってきた日本人のトライブテックを一緒に探求し、私たちの未来の知恵として融合していきましょう。

和ハーブ・フォークロア本講座 受講生の声
『日本人の生き方を再発見できました。』 (Sさま・30代・女性)
>受講のきっかけを教えてください
近所の公園や土手の散策、いけばなのお稽古などで植物と接するのが好きだったこと、歴史と文化への関心が深かったことが受講の動機です。2020年秋にたまたま協会のサイトを見に行った折、自身の興味にぴったりと一致する「和ハーブフォークロア講座」が開講すると知り、迷わず受講を決めました。

>受講してどんな収穫がありましたか?
同講座を受講して良かった点は、日本人の生き方の多様性が再発見できたことです。
平川先生や外部講師のお話、他受講生の発表を通じてさまざまな和ハーブ民俗に触れ、衣食住をはじめとする生活のあらゆる面で植物が活用されていたことを知りました。
「身近にある植物を最大限に有用するにはどうすれば良いか…」を考え続けてきた先人たちが編み出した合理的な方法こそが、地域文化の特色、ひいてはかけがえのない個々の生き方を決定づけてきたのだと実感します。また、生まれ故郷に素晴らしい和ハーブ文化が存在したことに気づき、自分の街がさらに好きになれたのも同講座での収穫です。
>今後どんなことに生かしていきたいですか?

今後和ハーブの活動に携わるご縁があれば、対象となる植物と文化について調べる際、同講座で得られた実践的知識(資料の探し方やインタビューのコツなど)がそのまま役立つと考えています。活動や情報発信をするか否かとは無関係に、同講座での課題や発表は純粋に楽しく、新たな「趣味」を得るきっかけにもなりました。すでに独自のテーマ―個人的に馴染みがある地域の和ハーブ民俗、子どもの頃に住んでいた欧州の植物文化との比較など―が頭に浮かんでおり、少しずつ調べていきたいと思います。


『自分の住む地域の植生や植物文化、民俗がとても愛おしく思え、さらに深く調べてみたくなりました。』(Mさま・40代・女性)
>受講のきっかけを教えてください
もともと西洋ハーブやアロマテラピーの勉強をしていたのですが、自分たちの身近にある『和ハーブ』について知り、学びを深めていくにつれ、『私たちのご先祖様達は、身の回りの植物たちとどのように暮らしてきたのだろう?』という疑問が生まれました。

思えば、子供の頃は畑や田んぼで草花を取って遊んだりすることがほとんどでした。植物と人との暮らしを知ることは自分のルーツを知ることであると思い、受講に至りました。
>受講してどんな収穫がありましたか?
自分の住む地域の植生や植物文化、民俗がとても愛おしく思え、さらに深く調べてみたくなりました。衣・食・住のみならず信仰、美、毒に薬と我々の生活に植物はなくてはならないものでした。その中には失われつつある技術や文化も少なくありません。

今回の学びで得た多くの知識や気づきがそれらを保護し、継承するきっかけとなると信じて今後も努力を重ねたいと思っております。
>今回の受講を生かしてやってみたいことはありますか?
地元の民俗博物館や教育委員会などと積極的にコンタクトを取り、植物と地域の人々の暮らしぶりについてさらに深く調査し、文化財の保護や地域の振興に協力することが出来れば幸いに思います。



和ハーブ・フォークロア本講座 受講生の声
『もっとおおらかに植物との触れ合いを楽しんだら?』 (Mさま・40代・女性)
>受講のきっかけを教えてください
アロマ検定に合格し、更に学びを深めたいと考えた時、「日本人には日本の植物の方がより合うはず」と確信した事でした。それ以降、アロマ以外の日本の植物を用いた療法を学んで行くうちに、「日本の植物」そして「植物の元々の姿」に関心を抱くのは必然の流れでした。 

>受講してどんな収穫がありましたか?
課題作成はただ受講し、その感想を提出すればOKというものではない為、本当に好きなテーマで取り組まないと、忙しさにかまけて気持ちが萎えてしまうかもしれません。その意味でも私は決して優秀とは言えませんでしたが、平川先生をはじめ、受講生仲間、スタッフの皆さま他、携わる方々のサポートのお陰で発表にこぎつけることができて良かったです。新たな試みの第一歩に参加できた事はとても幸運でした。
>今後どんなことに生かしていきたいですか?

これまで学んできた、植物が持つメディカル等の力の素晴らしさも然る事ながら、「もっとおおらかに植物との触れ合いを楽しんだら?」という事に気付きました。これからもワクワク楽しみながら、学びを深めていけたらと思っています。


『“私たちも日本の植物文化を繋ぐ担い手なんだ”という自覚と誇りが生まれました。』(Kさま・40代・女性)
>受講のきっかけを教えてください
講師の平川先生の著書『8つの和ハーブ物語-忘れられた日本の宝物-』を読み、植物と人との関わりに興味を持ちました。 この国にあるのに知らなかった“和ハーブ”という宝物と、それらを多彩に使いこなす智慧。そこに込められた人々の想いと営みが生き生きと描かれていました。扉がどんどん開かれていくような喜びに心が踊り、愛おしさから夢中で読み進めた感動を今も覚えています。 『和ハーブフォークロア本講座』では、その世界を著者の平川先生より直々に学べることがとても嬉しく、受講に臨みました。

>受講してどんな収穫がありましたか?
各テーマを深堀する授業は毎回、新鮮な驚きと学びがあり心から楽しく、 “和ハーブフォークロア的な観点”という新しい視野が広がっていきました。 中でも、途絶えかけた文化を今へ蘇らせ、地域で広める活動をされるご本人からお話を伺う機会では、やりがいと熱意が伝わり、大変印象に残っています。 講座全体を通して、“私たちも日本の植物文化を繋ぐ担い手なんだ”という自覚と誇りが生まれました。受講して本当に良かったと思う、何よりの収穫です。

>今回の受講を生かしてやってみたいことはありますか?
先の話から続きますが、“自覚と誇り”を根本に持つことは、和ハーブについて学び、人へ伝える上で大切な核となり、大きなベースアップにつながると確信しています。 講座で得た知識と実践的な調査の手法をもとに研究を深め、共有すること、講師業に活かすことで、和ハーブと人とを繋ぐ架け橋として貢献できれば幸いです。


みなさまのご参加を
心よりお待ちしております!
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